1-13title

ことりの悩みに気付けなかった自分を責め、スクールアイドル引退を決意した穂乃果。
それを受けてμ'sは活動を休止し、目的を失った穂乃果は海未ともすれ違ってしまう。
そんな中、スクールアイドルを続けようと練習に励むにこに素っ気無いながらも
励まされ、絵里からは思いもよらぬ告白をされた穂乃果はある決心をする。
翌朝、呼び出しに応じて講堂にやってきた海未に、穂乃果は素直な思いを伝える。
それを聞いた海未は――。

(ラブライブ公式サイトから引用
http://www.lovelive-anime.jp/otonokizaka/prologue_1st.html



※以下ネタバレを含むため閲覧にはご注意ください







【あらすじ】

穂乃果が海未たちと喧嘩したこと、それで落ち込んでいることを知ったヒデコ・フミコ・ミカの3人が、放課後穂乃果を遊びに誘う。海未は弓道部に顔を出しており、部員にスクールアイドルの活動はもう本当にいいのか?と聞かれるが、何も言わず弓を射る。
生徒会室では、「本当にこれで良かったんかな?」「9人いないんじゃμ'sじゃないって言ったのは希でしょ」と希と絵里が話しあっている。「そうやけど…」と悲しげな表情で答える希。

場面が変わって屋上での回想シーン。絵里は活動を休止する旨をまきりんぱなとにこに告げる。絵里からの話を聞いて驚くにこ。「ラブライブに出場できないどころか活動も休止・・・」といい、悔し気にうつむく。「今のままで続けても意味があるとは思えないわ。μ'sは穂乃果がいなければ解散したようなもんでしょ」と真姫。


放課後、一緒に下校するのぞえり。穂乃果が言いださなくてもいずれ考えなければならない問題だった。これからどうしていくのかをしっかり考えなければいけない、と話をしている。
場面が変わり、ファーストフード店で話をしているにこりんぱな。にこは二人に、一緒にアイドルを続けないかと持ち掛けている。
真姫はひとり音楽室でピアノを弾こうとし、ふとドアのガラスに目をやる。
ヒデコ・フミコ・ミカと遊ぶ穂乃果。弓道の弓を放つ海未、とシーンが変わりオープニングに入る。


部活動の練習が終わった後、ことりの家に立ち寄る海未。アイドルを続けようというにこの誘いを断った理由を聞かれた海未は、私がアイドルをはじめたのはことりと穂乃果が誘ってくれたから、と答える。「穂乃果にはあんなこと言いましたけど、辞めると言わせてしまったのは私の責任でもあります。」と言い、自分が力になれなかったこと、友達として何とかできなかったことに責任を感じている様子。
「ことり、本当に留学するのですか。私は、、」と言いかけ、「いえ、なんでもありません」と海未。ことりは「無理だよ、今からなんてそんなこと」と答え、わかっています・・・とうつむく海未。


場面が変わり、ゲームセンターで遊ぶひふみと穂乃果たちはダンスゲームで競うことに。曲が流れゲームが始まると、ふと頭で練習中の事を思い出す穂乃果。ひふみたちと別れた穂乃果はUTXの前へ。A-RISEの映像を見て、「きっと、すごいアイドルになるんだろうな」と呟き歩き出す。
「今度は、誰も悲しませないことをやりたいな。自分勝手にならずに済んで、でも楽しくて。沢山の人を笑顔にするために頑張ることができて。そんなもの、あるのかな・・・」と自分に問いかける。

帰り道に神田明神を通りかかると、にこりんぱなが練習をしていた。穂乃果は、にこりんぱながスクールアイドル活動を続ける事に驚きながらも、でも、なんで?と理由を聞く。
「好きだからよ。にこはアイドルが大好きなの。みんなの前で歌って、ダンスして、みんなと一緒に盛り上がって、また明日から頑張ろうって、そういう気持ちにさせることができるアイドルが、私は大好きなの!」と、にこが真剣な表情で語る。「穂乃果みたいないい加減な好きとは違うの」
それを聞いた穂乃果は「ちがう!私だって!」と反論をするが、「どこが違うの?自分から辞めるって言ったのよ?やってもしょうがないって」と言い返される。反論ができない穂乃果。
にこりんぱなの3人は今度ライブやるから見に来て、穂乃果を誘う。


場面変わり、アリサと雪穂を連れて穂むらを訪れる絵里。雪穂に言われ家に上がった絵里は、勝手にμ'sを活動休止にしたことを穂乃果に謝る。穂乃果に自分のことを語る絵里。「私は穂乃果が羨ましい。素直に自分が思っている気持ちをそのまま行動に起こせる姿がすごいなって。」「ねぇ、穂乃果。私には、穂乃果に何を言ってあげればいいか正直分からない。私たちでさえことりがいなくなってしまうことがショックなんだから、海未や穂乃果の気持ちを考えると辛くなる。でもね、私は穂乃果に一番大切なものを教えてもらったの。変わることを恐れないで突き進む勇気。私はあの時、あなたの手に救われた」と言って、穂乃果に手を差し伸べる。

絵里が帰った後、パソコンでランキングを見る穂乃果。押入れから練習着を引っ張り出しそれを着て、深呼吸をし、自分の頬を叩いて気合を入れる。その表情にはもう迷いがなく、決意が固まった様子。
一方、携帯を見つめうつむくことり。決意を固めた穂乃果と決意を固めきれないでいることりが対照的に映し出されている。

1-13ことりと穂乃果


タイトルロゴが入り後半へ。


翌日、母親と会話を交わし、電車で空港に向かうことり。


場面が変わり講堂。穂乃果が海未を呼び出していた。
「私ね、ここでファーストライブやって、ことりちゃんと海未ちゃんと歌った時に思った。もっと歌いたいって、スクールアイドルやっていたいって。辞めるって言ったけど、気持ちは変わらなかった。学校のためとか、ラブライブのためとかじゃなく、私好きなの!歌うのが!それだけは譲れない。だから、ごめんなさい!これからもきっと迷惑をかける。夢中になって誰かが悩んでいるのに気づかなかったり、入れ込み過ぎて空回りすると思う。だって私不器用だもん!でも!追いかけていたいの!わがままなのわかってるけど、私…」
そこで海未が思わず笑い出す。「海未ちゃんなんで笑うの?私真剣なのに!」という穂乃果に対し、
「ごめんなさい、でもね、はっきり言いますが、穂乃果には昔からずっと迷惑かけられっぱなしですよ」と笑いながら答える。
「ことりとよく話していました。穂乃果と一緒にいると、いつも大変なことになると。どんなにとめても、夢中になったら何にも聞こえていなくて。だいたい、スクールアイドルだってそうです。私は本気で嫌だったんですよ?どうにかして辞めようと思っていました。穂乃果を恨んだりもしましたよ。全然気づいてなかったでしょうけど。ですが、穂乃果は連れていってくれるんです。私やことりでは、勇気が無くていけないようなすごい所に。私が怒ったのは、穂乃果がことりの気持ちに気づかなかったからじゃなく、穂乃果が自分の気持ちに嘘をついているのが分かったからです。穂乃果に振り回されるのは、もう慣れっこなんです。だからそのかわりに、連れていってください。私たちの知らない世界へ!それが穂乃果のすごい所なんです!私もことりも、μ'sのみんなもそう思っています!」
ステージ上の穂乃果の横に立ち、ススメ→トゥモロウを歌い始める海未。
海未「だって可能性感じたんだ。そうだススメ」
穂乃果「後悔したくない目の前に」
ことり「僕らの道がある」

「さあ、ことりが待ってます!迎えに行ってきてください!」と突然言われ、「えぇ?!でもことりちゃんは…と」戸惑う穂乃果。「私と一緒ですよ、ことりも引っ張っていって欲しいんです。わがまま言ってもらいたいんです!有名なデザイナーに見込まれたのに、残れなんて。でも、そんなわがままを言えるのは・・・!」

学校を飛び出していく穂乃果。空港のゲートそばの椅子で座っていることり。時計を気にしながら憂鬱な顔をしている。席を立ちゲートへ向かおうとしたその時、ことりの腕を穂乃果が掴む。

1-13ことりの手を掴む穂乃果


「ことりちゃん!」「ことりちゃんごめん!私スクールアイドルやりたいの!ことりちゃんと一緒にやりたいの!いつか、別の夢に向かうときがくるとしても!いかないで!」と言い、ことりに抱きつく。
「ううん、私の方こそごめん。私、自分の気持ち、わかってたのに。」と涙ながらに言うことり。

1-13抱き付く穂乃果


場面変わり講堂。ステージ裏でライブ開始を待っている7人のもとへ飛び込んでくる穂乃果とことり。
全員揃ったところで、指で星を作り、番号を言っていく9人。

1-13指で星を作る
1-13穂乃果
1-13ことり2
1-13海未3
1-13真姫4
1-13凛5
1-13花陽6
1-13にこ7
1-13希8
1-13絵里9


START:DASHのイントロが流れ始める。幕が開くとそこには満員のお客さんが。

1-13スタダ最初


2番のサビの部分で穂乃果の語りが入る。
「私たちのファーストライブはこの講堂でした。その時、私は思ったんです。いつか、ここを満員にしてみせるって!一生懸命頑張って、今、私たちがここにいるこの想いを、いつかみんなに届けるって!その夢が今日、叶いました!だから、私たちはまた駆け出します!新しい夢に向かって!」

会場の様子や、スタートダッシュのライブ映像を見ているアライズの3人が映る。

1-13アライズ


曲の終わり間際に、音乃木坂学院アイドル研究部がNO NAMEからNEW ENTRYに変わる。
歌い終わり拍手に包まれる講堂。全員でミューズミュージックスタート!と叫び、エンディングへ。

歌うのはμ'sの9人、映像はアニメ1期のダイジェスト


【考察】(1期の内容のみに準拠)
<真姫の穂乃果への想い>
・普段はあまり素直じゃない真姫が、μ'sの今後について話しあうときに「今のままで続けても意味があるとは思えないわ。μ'sは穂乃果がいなければ解散したようなもんでしょ」と述べている。
また、放課後一人で音楽室にいる時も、ふとドアのガラスに目をやり、初めて穂乃果と会った時のことを思い出している。
こうした描写から、真姫が強く穂乃果を想っていることがわかる。

<何故海未はことりを引き留めなかったのか?>
・ことりの留学を1人だけ聞かされていた海未。それならば何故穂乃果の代わりに止めなかったんだと思われるかもしれないが、それは海未の性格が故である。
作中の描写を見ていると、海未もことりが留学してしまうことを寂しく感じ、行ってほしくないと思っていることははっきりとわかる。しかし、服飾の勉強をしたいと思っていたことりにとって、またとないチャンスであるこの誘いを、自分のわがままで引き留めることができなかった、してはいけないと思ったのではないだろうか。

<絵里の差し伸べた手>
・「私はあの時、あなたの手に救われた」と言い、穂乃果に手を差し伸べる絵里。これは言葉でも言われている通り、絵里をμ'sに誘った時に穂乃果が手を差し伸べたことへのアンサーとしての行為である。



【考察】(1期と2期の内容に準拠)
<希の心情>
・冒頭、生徒会室で絵里に「本当にこれで良かったんかなぁ」とこぼす希。冷静な表情の絵里とは対照的に、目を潤わせ悲しげな表情を浮かべている。
2期8話で希のμ'sに対する想いがあらわになったが、1期13話のこの時点で、誰よりもμ'sを終わらせたくないと考えていたのはもしかしたら希なのかもしれない。

<穂乃果の父の移り変わり>
・今回講堂で初めて穂乃果たちのライブを観ている時は、静かに腕を組み、曲が終わった時に静かに涙を流していた穂乃果の父親。
2期12話、ラブライブの会場でμ'sのライブを観る時は、8本ものサイリウムを用意していた。
そして劇場版では・・・


【小ネタ】
<ことりと真姫の母親>
・講堂の入口付近でばったりと出くわした二人。その時の反応からお互いに面識がある事がわかる。