1-7title

アイドルの祭典「ラブライブ!」の開催を知った穂乃果たちは
早速出場を目指すことに。
エントリーの許可を得ようと理事長への直談判を強行した穂乃果たちは、
期末テストで赤点をとらないことを条件にエントリーを許される。
一方、海未は校門でμ’sのライブ動画に見入る少女に遭遇。
なんと動画を撮影してサイトに上げたのは、彼女の姉、絵里だった。
絵里が頑なにμ’sの活動を認めようとしない理由がわからず、
海未は副会長の希に相談するが――。

(ラブライブ公式サイトから引用
http://www.lovelive-anime.jp/otonokizaka/prologue_1st.html



※以下ネタバレを含むため閲覧にはご注意ください








【感想とあらすじ】

冒頭、ラブライブが開催されることになったことを知らせに、部室に飛び込んできた花陽。チケット発売日や初日特典に興味津々な様子。穂乃果が見に行くつもり?と聞くと、「当たり前です!これはアイドル史に残る一大イベントですよ!見逃せません。」と熱弁する。

1-7花陽見逃せません


てっきり穂乃果は出場を目指して頑張ろう言うものだと思っていた様子。出場しようにも、今までのμ'sの順位は大会に出られるようなものでは無かったが、現在の順位を調べたところ、先週に比べ上がっており、急上昇のピックアップアイドルに選ばれていた。その為か、真姫は放課後の帰り道に出待ちをされたことがあるという。

1-7真姫出待ち写真


あたし全然ない~と落ち込む穂乃果。花陽は「そういうこともあります!アイドルと言うのは残酷な格差社会でもありますから!」と辛口な一言。


ラブライブへのエントリーの条件として学校の許可を得ることがあった。その為、穂乃果たちは許可を得る為に生徒会室へ向かおうとするが、言わずとも結果は見えている、と真姫。「学校の許可ぁ?認められないわぁ」と、絵里のモノマネをする凛。

1-7学校の許可ぁ?


真姫の提案で、生徒会を通さずに直接理事長へ頼むことにした7人。理事長室の前で二の足を踏んでいると、突然希と絵里が理事長室から出てくる。部活動の活動申請は生徒会を通すように咎める絵里であったが、理事長が穂乃果たちを呼びいれる。
ラブライブ出場についての事情を説明する穂乃果、海未、ことり。ドアの外で聞き耳を立てるまきりんぱな。
「私は反対です、理事長は学校のために学校生活を犠牲にするようなことはすべきではないとおっしゃいました、であれば・・・」と、穂乃果たちの活動に異議を申し立てる絵里。しかし、理事長はラブライブへのエントリーを許可する。絵里は穂乃果たちの肩を持ち、生徒会には活動を許可してくれない理事長に対して不満がある様子。
無事許可を得ることができたと安心する穂乃果たちだが、最後に理事長は今度の期末試験で一人でも赤点を取るようなことがあったらエントリーは認めないという条件を付けられる。その場に崩れるほのにこりん。


なんとしても3人の赤点を回避するため、穂乃果の勉強は海未とことりが、凛の勉強は花陽と真姫が、そしてにこの勉強は希が見ることになる。
「明日から頑張ろう!」という穂乃果に対して、「今日からです!」とつっこむ海未。


部室で勉強をするメンバーたち。穂乃果と凛とにこはだいぶ苦戦している様子。
海未は弓道部へ顔を出し、そのまま家に帰ろうとする。すると、校門の外に、μ'sの曲を聞いている1人の少女を見つける。少女の音楽プレイヤーには、サイトにあがっていないところの映像まで映し出されていた。海未は少女に映像の事をたずねると、「お姉ちゃんが撮影してきてくれて」と少女は答える。その直後、2人のもとへやってきた絵里。少女の姉とは絵里の事であった。


公園のベンチで話をする絵里と海未。少女は飲み物におでん缶を買ってくる。絵里に別のものを買うように頼まれ、再びその場を後にする少女。
海未は、あの映像がなければ私たちは今こうしていなかった、あれがあったから見てくれる人も増えた、と述べる。しかし、絵里は「やめて。別にあなたたちのためにやったんじゃないから。むしろ逆。あなたたちのダンスや歌が、いかに人を惹きつけられないものか、活動を続けても意味がないか、知ってもらおうと思って。だから、今のこの状況は想定外。無くなるどころか人が増えるなんて。でも、私は認めない。人に見せられるものになっているとは思えない。そんな状態で、学校の名前を背負って活動をしてほしくないの。話はそれだけ。」と冷たく答える。
海未「待ってください。じゃあ、もし私たちが上手くいったら、人を惹きつけられるようになったら、認めてくれますか?」
絵里「無理よ。」
海未「どうしてです?」
絵里「私にとっては、スクールアイドル全部が素人にしか見えないの。一番実力があるというアライズも、素人にしか見えない。」
海未「あなたに、あなたに私たちのことそんな風に言われたくありません!」
絵里は何も言わずにその場を去る。そんな姉とは対照的に、妹のアリサは、μ'sが大好きですと海未に伝え、姉の後を追いかけていく。他愛ない会話を交わしながら歩いて帰る2人。


海未は希に、公園で絵里と話をしたことを伝える。アライズのダンスを見て素人だという発言が気になっている様子。その後、希から絵里の過去について聞かされた海未がショックを受けている描写が入る。

1-7ショックを受ける海未


海未は部室で勉強をしているメンバーを置いて、生徒会室へと足を運ぶ。希が後を追いかけ「順番があるんやない?」と声をかける。海未は絵里のダンスを見てショックを受け、その上でダンスを教わろうと思い、指導のお願いをしに来た。そんな海未に対して、まずはしっかり試験を突破することが大切だという事をそれとなく伝える希。海未はやる気に満ちた表情で部室へ戻ってゆく。


場面変わって絵里の部屋。祖母と電話をしている。絵里の祖母も音ノ木坂出身らしい。必ず守ってみせますと絵里。


場面変わり、テスト返却日の放課後。穂乃果が部室にやって来る。凛とにこは赤点は間逃れ、残すは穂乃果だけという状況。穂乃果も無事に赤点を回避したことを伝え、それを見たメンバーたちは部室を飛び出していく。


理事長室を訪れ、ドアをノックをする穂乃果。おそらく全員赤点を回避したことを報告しに来た。返事がないため中を覗く。中では絵里が理事長に詰め寄り話をしていた。
「ごめんなさい、でもこれは決定事項なの。音乃木坂学院は、来年より生徒募集を辞め、廃校とします」と理事長が絵里に告げる。納得がいかないといった様子の絵里と、驚く穂乃果の顔が映ってエンディングへ。


ED:のぞえり


【考察】(1期の内容のみに準拠)
<絵里の過去を聞いた海未>
・アライズが素人に見える、スクールアイドル全てが素人に見える、そんな絵里の言葉に反感を覚えた海未であったが、希から絵里の過去について聞かされ、そのダンスの技術の高さを目の当たりにし、公園での絵里の言葉にも納得をしてしまう。恐らく屋上でも、今までにないほど自分たちの未熟さを噛みしめていると感じる。

絵里に対して啖呵を切り、対立を深めてしまう出来事がありながら、それでも余計なプライドや反抗心を持たずに絵里にダンスを教わろうという結論を導ける海未は、非常にまじめで、自分たちに必要な事を真剣に考えていることがわかる。


【考察】(1期と2期の内容に準拠)
<アライズも素人にしか見えないという絵里のセリフ>
・2期ではアライズの前で緊張していたりする場面が見られる絵里。そのたび何かとこのシーン、このセリフが引き合いに出され、ネタにされることが多い。
しかし、この時のセリフは「バレエダンサー」としての絵里の視点から見た、スクールアイドルに対するセリフであり、「スクールアイドル」としての絵里の視点での言葉ではない。
この後、実際に自分がスクールアイドルとして活動していく中で、人を惹きつける難しさ、歌いながら踊り、お客さんを笑顔にさせることの難しさなどを感じたのではないだろうか。
そうした中で「アライズのすごさ」というものを感じたため、2期ではあのような態度になっていたと考えられる。

【小ネタ】
<ラブライブ>
花陽<スクールアイドルの甲子園、それがラブライブです。エントリーしたグループの中から、このスクールアイドルランキングの上位20位までがライブに出場。ナンバーワンを決める大会です!

<炊き立てなのかぁ>
・勉強に疲弊した凛が窓の外を差し、「白いご飯が!」と叫ぶ。だまされる花陽とつっこむ真姫。その際に花陽が述べた謎のセリフである。

<NEW SUNSET>
・NEW HORIZONという教科書の名前が元ネタだと思われる。

<ショックが強すぎたかな>
・希から絵里の過去について聞かされた海未と、勉強をさぼってお仕置きをされたほのにこりんに対する2つの意味がかかっている。

1-7ショックが強すぎたかな


<花陽の性格の描写>
・花陽がドアが閉まってない事に気づき閉めるシーンがある。こうした一場面にもキャラクターの性格が細かく描かれている。

1-7ドアを閉める花陽