東京都千代田区にある伝統校「国立音ノ木坂学院」。
ここに通う高校2年の高坂穂乃果は、学校が3年後には廃校になることを知る。
廃校を免れるには入学希望者を増やすしかない。
そう考えた彼女は親友の南ことりや園田海未と学校の長所を探すが、
これといってアピールできるような特徴はなかった。
翌朝、穂乃果は人気校のUTX学院を偵察に行き、そこで見たスクールアイドルの姿に
衝撃を受ける。
そして彼女は学校を救う秘策を思い付くが——。
(ラブライブ公式サイトから引用
http://www.lovelive-anime.jp/otonokizaka/prologue_1st.html)
※以下ネタバレを含むため閲覧にはご注意ください
【あらすじ】
序盤、突然ススメ→トゥモロウを歌い始める穂乃果。OP後に流れる壁一面の廃校のお知らせのシーン。
中庭で会話をしている穂乃果、ことり、海未の前に生徒会組である絵里と希が現れる。
場面が変わり穂乃果の家。ここで妹である雪穂が初登場する。雪穂の見ていたパンフレットでUTXという高校、スクールアイドルという存在を知る穂乃果。その後場面が変わり、お母さんの卒業アルバムを穂乃果が見ているシーンへ。
翌朝、穂乃果はUTX高校に出向く。
そしてUTXの前で今度はにこ、花陽、凛が登場。
穂乃果は街頭ビジョンで初めてアライズの歌と踊りを見て、その姿に衝撃を受ける。
学校についた穂乃果はことりと海未にスクールアイドルの活躍を紹介し、自分たちもスクールアイドルとして活動することを提案するが海未に断られてしまう。「アイドルはなしです!」
海未に断られてしまった穂乃果は、ひとり屋上で考えにふける。その時、ドアの隙間から一瞬覗いている希の姿が映る。
希が屋上の扉を開けたことにより、音楽室から流れてくる歌声とピアノ演奏が穂乃果の耳に入る。そしてその声に引き寄せられるように穂乃果は音楽室へ。
ここで真姫と初めて出会う。
その歌に感動した穂乃果は真姫をアイドルに誘うが、「ナニソレ、イミワカンナイ」と一蹴されてしまう。
場面が変わり弓道場。海未が練習を行っているが、頭の中でアイドルになった自分を想像し、動揺から狙いが定まらない様子。あれだけ口では拒否しておきながら頭の中では誰よりもノリノリでアイドルをやっている海未。ここで名セリフのラブアローシュートが生み出される。
海未を呼びに弓道場へやってくることり。ことりに連れられて、ひとりでダンスの練習をしている穂乃果のもとへ。ことりの後押しもあり海未もスクールアイドルとして活動することを決意する。
3人はアイドル部を部活動として申請するために生徒会室へ。しかし、生徒会長である絵里に、人数不足から申請を拒否されてしまう。さりげなくフォローを入れる希。しかし、穂乃果達がアイドル活動を行う目的を知った絵里は、例え5人集まったとしても申請は認められないと告げる。「部活は生徒を集めるためにやるものじゃない。思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ」と穂乃果たちに言う絵里。希はそのやりとりを静かに見守っている。穂乃果達が生徒会室を去った後、「さっきの、誰かさんに聞かせたいセリフやったなぁ」と絵里を茶化す。それを聞いて絵里は、一言多いのよ、と言いながらほほを染めそっぽを向く。
落ち込む穂乃果たち。ここから再びミュージカルのような演出が始まり、冒頭と同じようにススメ→トゥモロウを歌いだす穂乃果。1番からサビまでがダンス映像と共に流れる。
「私やっぱりやる!やるったらやる!」と叫ぶ穂乃果のアップが映って終わる。
【考察】(1期の内容のみに準拠)
<穂乃果の母親がアルバムを見ているシーンとその後の穂乃果>
・ふと穂乃果がリビングへ行くと穂乃果の母親が自分の卒業アルバムを懐かしそうに見ており、母親がその場を去った後に穂乃果がアルバムを開いて見る。
そこには穂乃果の母のクラスの集合写真や、校門前で友達と撮影したであろう写真、弓道場や中庭、クラス、学校行事の風景、そして穂乃果の母が生徒会長として壇上に立っている場面の写真などが貼られていた。そしてその後穂乃果の寂しいともやりきれないとも言った表情が映る。
この一連の描写により、「廃校」に対する寂しさや悲しさがより視聴者にも強いものとして感じられ、廃校を防ぐために努力をする穂乃果たちに感情移入がしやすくなっていると感じる。
<UTXの街頭ビジョンでアライズを見た時のにこの表情>
・1期を見進めていくと、にこがアイドルに憧れていること、そして自分の活動が上手くいかなかったことが判明する。この時のにこの悔しそうな表情は、自分の目指すものであるアイドルとして活躍し、有名になっているアライズへの嫉妬や、自分への歯がゆさが描かれている。
<ことりと海未にアイドルを紹介する穂乃果と、理事長に意見する絵里>
・スクールアイドルに衝撃を受けた穂乃果が、ことりと海未にスクールアイドルとして活動することを提案する。その一方で、絵里と希の生徒会組も、生徒を集めるための活動をすることを理事長に提案する。穂乃果は、「アイドルはなしです!」と海未に断られてしまい、絵里と希も「思いつきで行動しても簡単に状況は変わりません。生徒会は今いる生徒の学園生活をより良くすることを考えるべきです」と理事長に告げられる。「でも!このまま何もしないわけには!」と声を荒げる絵里に対して希がそれをたしなめる。
ここでは穂乃果と生徒会組、特に絵里の対比が描かれている。立場や考えている方法は違えど、お互いに廃校を阻止したいと強く思っていることがうかがえる。
<終盤の絵里の穂乃果達への言葉>
・穂乃果たちが部活動申請を行いに生徒会室へやってきた時に絵里が言った「部活は生徒を集めるためにやるものじゃない。思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ」というセリフ。希から、「誰かさんに聞かせたい言葉やったなぁ」と言われていた通り、これは絵里が理事長に言われたセリフとほぼ同じような内容となっている。
生徒会長であるが故の責任感や、大人らしく振る舞わなければ、と考えている絵里の心情がうかがえる。
<絵里の一面>
絵里と希の信頼関係、仲の良さというものが時折垣間見える。穂乃果達と話す時の不愛想で堅い雰囲気と違って、希と話すときは表情も豊かで、心を許しているように見える。
<希の包容力?>
同じ生徒会という立場の絵里が穂乃果たちの活動に反対している中、希はさりげなく助け舟を出そうとしている。
絵里に対しても、熱くなり過ぎる彼女を静止したり、冗談を言ってからかったりしており、どちらに対しても優しく接する希の包容力が描かれている。
【考察】(1期と2期の内容に準拠)
<愛してるばんざーい>
・穂乃果が初めて真姫を音楽室で見かけた時に、真姫が歌っている曲が愛してるばんざーいである。そして、2期の卒業式、穂乃果たちが送辞で歌った曲も愛してるばんざーいであり、真姫が伴奏を担当した。
<OPの映像>
・ステージの上で「僕らは今のなかで」を歌い踊る9人。ただのアニメOPだと思われていたこの映像は、2期12話でラブライブ本戦でμ'sがアンコール曲として歌い踊ったものだと判明する。
【小ネタ】
<車のナンバープレート>
・ススメ→トゥモロウ冒頭で穂乃果が車を避けるシーン。その時一瞬通る黄色い車のナンバープレートが・・・
<海未の投げキッス>
・最初はアイドルに反対していた海未だが、ススメ→トゥモロウのダンス映像ではバッチリ投げキッスを飛ばしている。
この先出てくる曲中でも、海未はたびたび投げキッスを披露している。
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